クリティカルパスの表示

クリティカルパスとは、関連線によって順序付けられた一連の作業のうち、ある作業が遅延した場合にプロジェクトの完了が遅延するパスです。

SynViz S2では、クリティカルパスを表示し、プロジェクトの遅延を見つけやすくすることができます。

ここでは、クリティカルパスについて説明します。

このセクションの内容は以下の通りです。

クリティカルパスの概要

クリティカルパスとは、関連線によって順序付けられた一連の作業(アクティビティ/マイルストーン/サマリアクティビティ)のうち、ある作業が遅延した場合にプロジェクトの完了が遅延するパスのことです。

SynViz S2ではプロジェクトの完了を「最後に終了する予定のアクティビティ/マイルストーンが完了したとき」と位置づけます。(つまり、プロジェクトサマリの終了日と同じ予定終了日のアクティビティ/マイルストーンがクリティカルパスの基準となります。)

クリティカルパスの基準(プロジェクトの最後の作業)から「余裕日数が0日以下である先行作業」をクリティカルパスとして表示します。

余裕日数とは、関連線の制約設定を考慮した先行作業から後続作業までの間隔日数のことです。余裕日数は下記の計算で求められます。

余裕日数 = 先行作業と後続作業の間隔日数(稼動日数) - 関連線の制約設定(リードタイム)

なお、クリティカルパスを表示する際、「サマリ考慮」にチェックされていない作業は無視されます。

クリティカルパス1

クリティカルパスのポリシー

クリティカルパス上に進捗が入力されている(進捗率が0より大きい)作業があった場合は、その先行作業はクリティカルパスから除外されます。また、完了している作業も除外されます。

クリティカルパス2

サマリアクティビティがクリティカルパスだった(後続作業がクリティカルパスでその先行作業であるサマリアクティビティの余裕日数が0だった)場合、その配下の終了端のアクティビティ/マイルストーンのうち先行作業があるものがクリティカルパスとなります。

クリティカルパス3



クリティカルパスを持つ上位サマリアクティビティの中で、先行作業があるものがクリティカルパスとなります。

クリティカルパス4

関連線の制約違反があった場合は、制約違反を解消しないまま、そのままの作業の配置でクリティカルパスが計算されます。

クリティカルパス5

クリティカルパスの表示

クリティカルパスの表示をする場合は、以下のいずれかの手順で操作します。

メニューバー:

ツール>>クリティカルパス>>表示

コンテキストメニュー:

なし

ツールボタン:

なし

インタラクティブ操作:

なし

キーボードショートカット:

なし


※クリティカルパスを表示したまま、日程編集ができますが、クリティカルパスの再計算はされません。

 クリティカルパスの再計算は、クリティカルパスを表示した状態で「最新の情報に更新する」をクリックしてください。

重要

次の制限事項にご注意ください:

ガントチャートの表示設定でタスクサマリを非表示にしている場合、タスクサマリに関連付けた関連線が存在しない状態になります。 このときタスクサマリはクリティカルパス計算やパス検証の対象外として扱います。

パスを検証する

クリティカルパスの経路の検証や、クリティカルパス以外の経路について余裕日数を確認することができます。

パスを検証する場合は、以下のいずれかの手順で操作します。

メニューバー:

ツール>>クリティカルパス>>パス検証...※

コンテキストメニュー:

[アクティビティ]>>パス検証...※

[マイルストーン]>>パス検証...※

ツールボタン:

なし

インタラクティブ操作:

なし

キーボードショートカット:

なし


※パス検証画面が表示されます。

パス検証

設定項目

内容

所属タスク

所属タスクが表示されます。

名称

アクティビティ/マイルストーンの場合は名称が表示されます。
サマリアクティビティの場合は、アイテムボードの名称列の内容が表示されます。

予定開始日

予定開始日が表示されます。

予定終了日

予定終了日が表示されます。

余裕日数

その作業と後続作業との間隔日数から関連線の制約設定の日数を引いたものが表示されます。 最後の作業(後続作業が無い作業)は何も表示しません。

後続作業

後続作業が表示されます。