システムのセットアップ¶
SynViz S2のインストール後、SynViz S2の運用を始める前に必要な設定を行います。
このセクションの内容は以下の通りです。
ライセンスキーの登録¶
SynVizを利用するために、ライセンスキーを登録します。
ブラウザを起動し、下記URLを入力してライセンスキーの登録ページを開きます。下記のS2の部分は、環境設定により変動します。
特権ユーザのIDとパスワードを入力し、OKボタンをクリックしてください。
ライセンスキーを入力し、更新ボタンをクリックしてください。
パスワードポリシーの設定¶
パスワードポリシーに関連して、アカウントの自動ロック機能の設定を行います。
アカウントの自動ロック機能とは、パスワードを既定回数間違えた場合、 そのユーザを一時的にログイン不能とする機能です。
特権ユーザ(system)でログインします。
画面右上の歯車アイコン をクリックし、管理メニュー画面を開きます。
「システム設定」「全般」を順にクリックします。
ツールバーの 編集 をクリックし、「アカウントの自動ロック」 「パスワードを次の回数間違えたらアカウントをロックする」の設定を変更します。
ツールバーの 保存 をクリックし、設定を保存します。
警告
アカウントの自動ロックが有効な場合、systemユーザにも適用されますので ご注意ください。
もしsystemユーザがロックされてしまった場合、弊社製品サポート窓口に お問い合わせください。 パスワードリセットの方法をお伝えします。 復旧に時間を要するため、systemユーザのパスワード管理には 十分にご注意ください。
マスタ情報の登録¶
SynVizを利用する上で必要となるマスタ情報を登録します。
グループ¶
SynVizを使用するユーザが所属する組織情報を登録します。グループは上位グループと下位グループのように階層を分けることができ、部や課などの組織構造も表現できます。
初期データではサンプルとしてグループ「組織」(グループコード:NoCode)が登録されています。サンプルですので、編集・削除することが可能です。
ユーザ¶
SynVizを利用したいユーザを登録します。ユーザには各操作権限が定義された役割を割当てることができます。またユーザはリソースと同様に作業の割当先として利用することができます。初期データではシステムの管理を行う「systemユーザ」しか存在しません。管理メニューのユーザ・リソースからSynViz S2を利用するユーザを作成してください。なお、「systemユーザ」は、ユーザ管理画面には表示されません。
カレンダ¶
SynVizで利用するカレンダを登録します。作成したカレンダをプロジェクトに割当てることで、プロジェクトの稼働日と休日が定義されます。
管理メニューから作成したカレンダをシステム・カレンダと呼び、複数のプロジェクトで利用することができます。初期データのシステムカレンダとして、土日のみが休日の「既定のカレンダ」が用意されています。
またプロジェクト(サブプロジェクト含む)内でのみ利用できるカレンダを利用することもできます。これをプロジェクトカレンダと呼びます。
グローバルリソース¶
アクティビティ(作業)の割当先となるリソース(資源)を登録します。アクティビティの割当に応じた作業量をリソースごとに負荷として集計します。グローバルリソースは同時に複数のプロジェクトで共有することができ、負荷もプロジェクトを跨って管理されます。
リソースにはグローバルリソースの他に、プロジェクト内でのみ利用できるローカルリソースも利用することができます。ローカルリソースの詳細については「ユーザーズマニュアル」を参考にしてください。
役割¶
役割とは、権限の組み合わせを設定したものです。
ユーザに割り当てると、ユーザは割り当てられた役割の権限を持ちます。
詳細については、「権限と役割」を参照してください。
※マスタ情報を効率的に登録するためのツールを提供しています。
詳細については、「マスタメンテナンスツール」を参照ください。
メールの設定¶
メールによる通知機能を利用する場合、管理メニューのシステム設定画面でメール通知に関する設定が必要です。
SMTPサーバの設定(オンプレミス版をご利用の場合のみ)、通知メールの送信元の設定を行ってください。
設定項目の詳細はユーザーズマニュアルの「システム設定」のメールタブの項を参照してください。
アドオン機能の設定¶
追加したアドオン機能は有効化する事で使用可能になります。
アドオン機能の有効化・無効化の設定¶
カスタム画面をタブ画面として追加する機能です。カスタムアドオンを追加開発することも可能です。管理者ツールのアドオンタブから有効化、無効化が設定できます。アドオンは グローバルアドオン とプロジェクトアドオンの2種類が存在します。 グローバルアドオン はホーム画面にタブを追加し、プロジェクトアドオンはプロジェクト画面にタブを追加します。
カスタム属性の設定¶
カスタム属性を設定すると、アクティビティやマイルストーンなどのオブジェクトの属性を追加することができます。
カスタム属性は2種類(拡張フィールド/動的プロパティ)あり、適用範囲によって使い分けることができます。
カスタム属性 |
適用範囲 |
---|---|
拡張フィールド |
- 全てのオブジェクトに追加できます。
- 全てのプロジェクトで共有されます。
- 管理メニューの「カスタム属性」タブから追加します。
- 拡張フィールドの追加、編集、削除には「拡張フィールド編集」権限が必要です。
|
動的プロパティ |
- 一部のオブジェクトに追加できます。
- プロジェクト単位に設定できます。
- ホームから設定したいプロジェクトを開いた後、「カスタム属性」タブから追加します。
- 動的プロパティの追加、編集、削除には「動的プロパティ編集」権限が必要です。
|
注釈
拡張フィールドは全てのプロジェクトに影響が及ぶため、利用する場合は運用開始前に設定しておくことをおすすめします。
運用開始後に設定を変える場合は、ユーザが利用していない状態で行ってください。
カスタム属性をサポートするオブジェクト¶
カスタム属性をサポートするオブジェクトは以下の通りです。
オブジェクト |
拡張フィールド |
動的プロパティ |
---|---|---|
プロジェクト |
○ |
○ |
タスク |
○ |
○ |
アクティビティ |
○ |
○ |
マイルストーン |
○ |
○ |
実績情報 |
○ |
○ |
懸案 |
○ |
○ |
プログラム |
○ |
- |
グループ |
○ |
- |
チーム |
○ |
○ |
ユーザ |
○ |
- |
リソース |
○ |
- |
ユーザ作成テーブル |
○ |
- |
カスタム属性を隠し属性として使用する¶
カスタム属性を、通常隠しておき、一般ユーザには表示されないように設定できます。
隠し属性として使用する設定をすると、プロジェクト一覧などの画面で、カスタム属性を非表示にすることができます。
カスタム属性を隠し属性として使用する場合は、以下の手順で操作します。
管理メニューの「カスタム属性」で、オブジェクトを選択します。
ツールバーの「追加」または「編集」ボタンを押下します。
表示されるダイアログで、「隠し属性」をチェックし、「OK」ボタンを押下します。
「隠し属性」がチェックされた属性は、表示されなくなります。※
※「隠し属性」を一時的に表示させる場合は、「プロジェクト設定」で、全般タブの「隠し属性を表示」をチェックしてください。
シフト定義の作成¶
シフトを使用するには、最初にシフト定義を作成する必要があります。シフト定義の作成はシステム設定画面から行います。
詳細については「シフトの作成」を参照ください。
シフトの使用については、「シフトの使用」を参照ください。
表示設定のシステムデフォルト値の変更¶
特権ユーザのみ、ガントチャートの表示設定のシステムデフォルト値の変更、プロジェクト一覧の「既定の表示設定」の保存ができます。
ガントチャートの表示設定のシステムデフォルト値の変更¶
ガントチャートの表示設定のシステムデフォルト値の変更をする場合は、以下の手順で操作します。
特権ユーザでログインします。
任意のプロジェクトを選択して「ガントチャート表示設定」で各種の値を設定します。
「エクスポート」ボタンをクリックすると「表示設定エクスポート」画面が表示されます。 ※特権ユーザでログインした場合のみ「共有範囲」ラジオボタンに「システムデフォルト」が表示されます。
「システムデフォルト」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。
そのときの表示設定がシステムデフォルト値として反映されます。
※アクティビティチャートとプログラムチャートでも、同様に表示設定のシステムデフォルトを変更できます。
プロジェクト一覧の「既定の表示設定」の保存¶
プロジェクト一覧の「既定の表示設定」の保存をする場合は、以下の手順で操作します。
特権ユーザでログインします。
詳細条件指定パネルでフィルタリング条件を指定します。
列幅、表示/非表示、昇順/降順などを設定します。
表示設定パネルを表示します。 ※特権ユーザでログインした場合のみ「既定の表示設定」の「保存」ボタンが表示されます。
「既定の表示設定」の「保存」ボタンをクリックすると、そのときの表示設定がシステムデフォルト値として反映されます。
懸案外部連携オプションの環境設定¶
SynViz S2の懸案管理機能を他の製品の機能に置き換えることができます。
現時点ではRedmineの機能に置き換えることができます。
※懸案外部連携オプションを有効化するためには、専用のライセンスキーが必要です。
Redmine連携の環境設定¶
Redmine連携の環境設定は、以下の手順で操作します。
Redmine側の操作
RESTによるWebサービスを有効にします。
チケットのカスタムフィールドにSynViz S2連携用の書式が「リンク」であるカスタムフィールドを1つ作成します。
SynViz S2連携用のカスタムフィールドにはチケットと紐づけた アクティビティやマイルストーンのガントチャートリンクが自動で設定されます。 SynViz S2連携用のカスタムフィールドの定義例を下記に示します。
(1) カスタムフィールドを作成するオブジェクト:チケット(2) 書式:リンク(3) 名称:SynVizURL(4) 全プロジェクト向け(5) すべてのユーザ(6) すべてのトラッカー上記の定義例のうち(1)と(2)と(5)は変更しないでください。(3)と(4)と(6)については推奨値です。 カスタムフィールドの作成方法はRedmineのマニュアルを参照して下さい。
SynViz S2側の操作
特権ユーザでログインします。
管理メニューの「アドオン」タブから懸案管理アドオンを有効化します。
管理メニューの「システム設定」タブのRedmine連携タブを表示します。
RedmineのURLを入力して「保存」ボタンをクリックします。
設定項目 |
内容 |
---|---|
RedmineのURL |
RedmineのAPIアクセスキーダイアログが表示されるため、APIアクセスキーを入力して「登録」ボタンをクリックします。 このとき、Redmineの管理者ユーザのAPIアクセスキーを登録して下さい。 APIアクセスキーの登録方法は「RedmineのAPIアクセスキーの登録」を参照して下さい。
SynVizURL登録先フィールドにチケットのカスタムフィールドを設定して「保存」ボタンをクリックします。 このとき、Redmine側の操作2で作成したチケットのカスタムフィールドを選択してください。
以下の確認ダイアログが表示されますので、「OK」ボタンをクリックします。
警告
Redmineのチケットのフィールドに対し必須属性をONにしている場合、 必ずデフォルト値を指定してください。
SynViz S2からチケットを追加する際、デフォルト値が設定されていないと 常にエラーとなってしまいます。
Microsoft 365連携機能のセットアップ¶
Microsoft365連携を利用するためには、以下の操作を行います。操作の詳細は、環境構築手順書の「Microsoft365連携オプションの環境設定」を参照してください。
※Microsoft 365連携オプションを有効化するためには、専用のライセンスキーが必要です。
Microsoft IDプラットフォームへのアプリケーションの登録
SynViz S2へのアプリケーションIDの設定