権限と役割

SynViz S2では、権限と役割により、ユーザが操作できる機能を管理します。

このセクションの内容は以下の通りです。

権限と役割

権限

権限とは、SynViz S2の機能を使用できるかどうかの判定基準です。 機能ごとに実行に必要な権限が定められています。

権限は役割を通して、ユーザに割り当てられます。

権限を追加/編集することはできません。

 権限は下記の3種類です。

権限種別

内容

システム権限

システムレベルで、プロジェクトを特定せずに操作ができる権限です。

プロジェクト権限

特定のプロジェクトに対する操作ができる権限です。

プログラム権限

特定のプログラムに対する操作ができる権限です。

役割

役割とは、権限の組み合わせを設定したものです。

ユーザに割り当てると、ユーザは割り当てられた役割の権限を持ちます。

役割は下記の3種類です。

役割種別

内容

システム役割

プロジェクトを特定しないシステム操作にかかわる権限の組み合わせを設定します。
たとえば、ユーザ管理や、プロジェクトの作成削除、ログ参照など。
一人のユーザに一つのシステム役割を割り当てます。

プロジェクト役割

プロジェクトメンバに設定される役割です。
日程編集や、設定情報の変更など。
一人のメンバに一つのプロジェクト役割を割り当てます。

プログラム役割

プログラムメンバに設定される役割です。

※役割は、必要に応じて追加することができます。

※操作中のユーザより多くの権限を持つ役割を他のユーザに付与することはできません。

※追加したプロジェクト役割はすべてのプロジェクトで共用され、プロジェクト単位に独自の役割を持つことはできません。

プリセット役割

プリセット役割とは、SynViz S2のセットアップ時に、デフォルトで用意されている役割です。

プリセット役割は、以下の9種類です。

役割種別

プリセット役割

システム役割

特権ユーザ 1 、システム管理者、パワーユーザ、一般ユーザ、PMO

プロジェクト役割

プロジェクト管理者、報告者、参照

プログラム役割

プログラム管理者、参照

プリセット役割は、編集/削除できません。 ただし、システム役割のパワーユーザおよびPMO、プロジェクト役割の報告者は編集できます。

プリセット役割に設定される権限の詳細は、「プリセット役割と権限の一覧」を参照してください。

1

特権ユーザ役割は、システム管理者より上位の特殊な役割です。システム管理者と同等の権限に加えて、以下の操作ができます。

  • すべてのプロジェクトに対して、プロジェクトメンバでない場合も、プロジェクト管理者と同等の権限があります。

  • すべてのプログラムに対して、プログラムメンバでない場合も、プログラム管理者と同等の権限があります。

  • すべてのビューに対して、ビューメンバでない場合も、ビュー作成者と同等の権限があります。

  • ユーザのパスワードのリセットができます。

  • ユーザのシステム役割を特権ユーザに変更、および、特権ユーザから他の役割に変更できます。

  • 表示設定のシステムデフォルト値を変更できます。

プリセット役割と権限の一覧

役割種別(システム役割/プロジェクト役割/プログラム役割)ごとのプリセット役割として、以下の権限が設定されています。

システム役割

以下の権限が、プリセット役割(特権ユーザ/システム管理者/パワーユーザ/一般ユーザ/PMO)に設定されています。

システム役割の権限

権限名称

権限ID

権限の主な機能

特権ユーザ

システム管理者

パワーユーザ

一般ユーザ

PMO

プロジェクトの作成

CreateProject

プロジェクトの作成

×

プログラムの作成

CreateProgram

プログラムの作成

×

テンプレートの作成

CreateTemplate

プロジェクトテンプレートの作成

×

ユーザとグループの編集

ManageUser

グループの追加・編集・削除
ユーザの追加・編集・削除
システム役割の割当

×

×

×

リソースの編集

ManageResource

グローバルリソースの追加・編集・削除

×

役割の編集

ManageRole

役割の追加・編集・削除

×

×

×

カレンダの編集

EditCalendar

システムカレンダの追加・編集・削除

×

×

×

シフトパターンの編集

EditShiftPattern

シフトパターンの作成・編集・削除

×

システム設定

EditSystemSettings

システム設定の変更

×

×

×

お知らせの編集

EditNotification

お知らせ情報の追加・編集・削除

×

×

×

セッション管理

ManageSession

ログイン情報参照
強制ログアウト

×

×

×

ログ参照

ViewLog

ログの参照、ダウンロード

×

×

×

拡張フィールド編集

ManageCustomField

拡張フィールドの定義の管理(追加・削除・編集)

×

×

×

アドオン編集

ManageAddOn

アドオンの設定、無効化、有効化

×

×

×

全プロジェクト参照

ViewAllProject

全プロジェクトの参照

×

×

×

プロジェクト役割

以下の権限が、プリセット役割(プロジェクト管理者/報告者/参照)に設定されています。

プロジェクト役割の権限

権限名称

権限ID

主な機能

プロジェクト管理者

報告者

参照

日程確定

ApproveSchedule

ガントチャートの日程確定

×

×

日程編集 2

EditSchedule

ガントチャートの計画編集
スナップショットの管理(追加・削除・編集)
強制ロック解除

×

×

注釈編集

EditAnnotation

注釈、図形、表の編集

×

×

固定フラグ変更

ChangeActivityReadOnlyFlag

固定フラグの変更

×

×

実績更新

ReportActual

アクティビティ/マイルストーンの実績更新

×

添付ファイル更新

AttachFile

添付ファイルの登録・編集・削除

×

イナズマ線編集

EditProgressLine

イナズマ線の追加・編集・削除

×

×

プロジェクト設定

EditProjectSettings

プロジェクト設定の変更

×

×

メンバの編集

ManageProjectMember

プロジェクトメンバ/プロジェクトリソースの追加・編集・削除

×

×

プロジェクトカレンダの編集

EditProjectCalendar

プロジェクトカレンダの編集

×

×

動的プロパティ編集

ManageDynamicProperty

カスタム属性の動的プロパティの管理(追加・削除・編集)

×

×

2

日程編集には、実績更新、注釈編集、イナズマ線編集の権限は含まれません。

プログラム役割

以下の権限が、プリセット役割(プログラム管理者/参照)に設定されています。

プログラム役割の権限

権限名称

権限ID

主な機能

プログラム管理者

参照

プログラムの編集

EditProgram

プログラムの編集

×

メンバの編集

ManageProgramMember

プログラムメンバの追加・編集・削除

×

プログラム設定

EditProgramSettings

プログラム設定の変更

×

兼務時の権限と役割

兼務とは、ユーザを複数のグループに所属させ、2つ以上の任務を兼ねることです。

兼務時は、ユーザが所属している両方のグループの権限と役割を使用できます。

たとえば、あるユーザが第一開発部と第二開発部を兼務している場合、プロジェクト権限は以下のようになります。

兼務時の権限と役割

プロジェクト役割

権限

報告者

- 実績更新
- 添付ファイル更新

日程編集

- 日程編集
- 注釈編集
- 添付ファイル更新

兼務先のグループのみプロジェクトメンバに登録している場合

兼務時の権限と役割2

  • 日立 五郎さんの役割は、報告者です。

  • 権限は、実績更新+添付ファイル更新です。

両方の所属グループをプロジェクトメンバに登録している場合

兼務時の権限と役割3

  • 日立 五郎さんの役割は、日程編集+報告者です。

  • 権限は、日程編集+注釈編集+実績更新+添付ファイル更新です。

ユーザとしてプロジェクトメンバに登録している場合

兼務時の権限と役割4

  • ユーザとしてプロジェクトメンバに登録している場合、ユーザの役割のみが適用されます。

  • 日立 五郎さんの役割は、報告者です。

  • 権限は、実績更新+添付ファイル更新です。