マスタメンテナンスツール

マスタメンテナンスツールでは、マスタ情報を一括で追加・編集・削除することができます。

マスタメンテナンスツールは「グループ」、「ユーザ」、「ユーザ兼務」、「グローバルリソース」、「リソース兼務」、「役割」を対象としています。

CSV形式で用意したマスタ情報を読み込み、S2のデータベースに登録します。

登録されているマスタ情報をダウンロードして変更部分のみ修正し、アップロードすることが可能です。

このセクションの内容は以下の通りです。

操作権限

操作種別

必要なシステム権限

システムのプリセット役割

ユーザ、グループ、ユーザ兼務の更新

ユーザとグループの編集

システム管理者

  ユーザに対する「特権ユーザ」役割の設定

――

特権ユーザ

  既存ユーザのパスワード変更

――

特権ユーザ

リソース、リソース兼務の更新

リソースの編集

パワーユーザ、PMO

役割の更新

役割の編集

システム管理者

既存ユーザのパスワード変更

――

特権ユーザ

実行モード

3種類の実行モードが用意されています。

実行モード

説明

ダウンロードモード

サーバから現在のデータをダウンロードし、アップロードモードで使用できる形式でファイルに書き出します。

アップロードモード

データファイルを読み込み、サーバに対し更新を実行します。
途中で1件でもエラーが起きた場合はその時点で停止し、ツール実行前の状態に戻します。
途中まで処理したい場合は、データファイルを分割してください。
発生したエラーは、データファイルの行番号とあわせてログに出力されますので、行番号とエラー内容をもとに、データファイルを修正して再度実行して下さい。

テストモード

データファイルの書式チェックを行うために使用します。
エラーの有無に関わらず、全てのデータに対して処理を行い、発生したエラーをログに出力します。
マスタデータの変更は行いません。

準備

前提ソフトウェア

マスタメンテナンスツールの使用には Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable(x86) が必要です。

「コントロール パネル\プログラム\プログラムと機能」の一覧に 「Microsoft Visual C++ 2015-2022 Redistributable(x86)」 が存在するかをご確認ください。

存在しない場合は、SynViz S2のインストーラに同梱されているVC_redist.x86.exeを実行する、 もしくはMicrosoftホームページからダウンロードのうえ、インストールしてください。

アプリケーションキーの取得

マスタメンテナンスツールを使用するにはSynVizでアプリケーションキーを取得する必要があります。

  1. SynVizにアクセスし、システム管理者であるユーザでログインします。

  2. ホーム画面右上の アイコンをクリックして、管理メニューを開きます。

  3. 個人設定タブの「アプリケーションキー」パネルで「新しいアプリケーションキーの発行」をクリックします。

  4. 発行されたアプリケーションキーがボックスに表示されます。

なおアプリケーションキーの有効期限は90日間です。マスタメンテナンスツールを使用するタイミングで再発行するようにしてください。

CSVデータフォーマット

 マスタメンテナンスツールで使用するCSVファイルの共通的な規則として下記があります。

  • 1行目は必ずフィールド名を示すための行になります。項目の順序は固定であり省略はできません。

  • データファイルの文字コードはデフォルトではMBCSです。これは、使用しているWindowsのシステムロケール(言語設定)に従います。そのコードで表現できない文字がある場合にはUTF-8を明示的に指定するようにしてください。

  • データは先頭から読み込んだ順に処理されます。そのため同一ファイル内で依存関係のあるデータ(グループの親子関係など)は、依存される側を先に置く必要があります。

  • アップロードモードまたはテストモードの一回の実行で扱えるデータサイズは最大50Mbyteで、それを超える場合はエラーになります。この場合はデータファイルを分割して実行してください。ただしサーバとの通信に必要な付加情報を含めてのサイズのため、データファイルのサイズはそれより小さく作成する必要があります。

  • 各CSVデータとも、IDの項目があり識別はIDで行います。同一CSVデータの中で同じIDが複数行ある場合は、排他エラーになり処理されません。

  • データに使用されるフォーマットおよびエラー条件は以下のとおりです。

フォーマット

説明

文字型

"値"

値全体を囲むダブルクオート「"」は読み込み時に取り除きます。
文字列中のダブルクオート「"」は「""」と表現します。
内部的にはUTF8形式で処理します。
文字中にカンマを含まない場合は、囲んでいる「"」は省略可能です。

整数

[-]?[0-9]+

小数が指定されたらエラーです。
オーバーフロー(桁あふれ)はエラーです。

小数

[-]?[0-9]+(\.[0-9]+)?

オーバーフローはエラーです。
小数部のアンダーフローはエラーにせず、ビット単位にまるめます。

日付

YYYYMMDD

例) 20150331

日付時刻

YYYYMMDDHHmmss

時間は24時間表記です。
例) 20150331173000

列挙値

文字列と同じ

カスタム属性定義で指定された値リストに含まれない場合でも、エラーにならず、そのままセットされます。
画面上に表示される文字列ではなく、対応する値を設定します。

リスト型

“値1,値2,…”

両端を「"」で囲み、「,」区切りした文字列で指定します。
カスタム属性定義で指定された値リストに含まれない場合でもエラーにならず、そのままセットされます。
画面上に表示される文字列ではなく、対応する値を設定します。

#RRGGBB

先頭シャープ固定、各色16進数表記です。
例) #CCA6FF
  • 各CSVデータで共通的な注意事項です。

項目

説明

TargetFlagごとのデータの扱い
0(無視):ダウンロードした時の値で、アップロードやテストモードで指定された場合データは無視します。
1(追加/編集):種別により必須項目があります。
2(削除):ID以外のデータは省略可能です。
3(追加/編集):ユーザのアップロード時のみ使用できます。パスワードの更新を行いたい場合に使用します。

IDの扱い

TargetFlagが1(追加/編集)の場合IDを省略すると追加の扱いになりIDは自動採番されます。
IDを指定した場合、指定されたIDが登録されていなければ追加、登録されていれば編集を行います。
IDを指定する場合、システム内で一意である必要があります。一意になる規則を決めて指定すれば分かり易くなります。
ただし、一度削除したIDを再度利用できるようにするには、復活(削除の取り消し)の操作を実行する必要があります。
その場合、過去に使用していたデータ(プロジェクトに対する権限の設定など)も有効になることにご注意ください。
IDはSynVizの登録画面からは入力、参照できません。

省略可能文字列の扱い

省略可能な文字列を省略すると空文字として登録されます。
これにより、既存の情報をクリアすることができます。

画面上の表示順

ユーザ情報、グローバルリソース情報はふりがなでソートされて表示します。
グループ情報、役割はViewOrderの指定順に表示されます。
ViewOrderは同一階層の中で1から順番に始まる値で画面からは入力できません。
省略した場合、追加時やグループが変わる場合は末尾に、編集時は元の値のままになります。
指定した場合、1件ずつ処理していくので、途中に追加する場合などそれ以降が再採番されるため注意してください。

実行方法

マスタメンテナンスツールの実行には引数を指定する必要があります。入力できる引数は以下の表に示します。実行モードの変更は引数を指定して行います。

  1. コマンドプロンプトを開きます。

  2. 実行ファイル【s2master.exe】が存在するディレクトリまで移動します。

  3. 実行したい操作に必要な引数を入力し【s2master.exe】を実行します。

コマンドライン引数

スイッチ

引数

省略

説明

-h, --help

なし

ヘルプメッセージの表示のみで終了

-a

アプリケーション名

不可

URLスキーム(http等)を含むSynViz S2アプリケーションのベースURL。

-n

テナントID

SaaS環境をご利用の場合、実行ユーザのテナントIDを指定します。
オンプレミス版をご利用の場合は、指定しないでください。
例) -n 15495

-k

アプリケーションキー

不可

実行ユーザのアプリケーションキー。
事前に実行ユーザでSynVizにログインし、アプリケーションキーを発行しておく必要があります。

-r

処理対象(以下のいずれか)
- group
- user
- useralias
- resource
- resourcealias
- role
- idlist

不可

処理対象を指定する。
例)-r group

-m

モード(以下のいずれか)
- down
- test
- up

不可

[downの場合]
ダウンロードモードで実行します。
データファイルのTargetFlag列はすべて0となります。
[testの場合]
テストモードで実行します。
テストモードでは、データ更新のチェックを行って、エラー情報を出力します。
データは更新されません。
[upの場合]
アップロードモードで実行します。

-i

なし

削除済みのデータを含めてダウンロードします。
グループ、ユーザ、リソースのダウンロードモードのときのみ有効です。

-l

ログファイル名(相対パス指定可能)

ログの出力先。既にファイルが存在した場合は、ファイルの最後に追記されます。
(このオプションを使用してもログは画面に表示されます。)

-e

データファイルの文字コード。
使用できる文字コード(大文字小文字の区別なし):
- mbcs (Windowsのシステムロケールに依存。省略時)
- utf8 (UTF-8)

データファイルの文字コードを指定します。
省略すると、Windowsのシステムロケールで決まる文字コードを使用します。

--proxy

プロキシを指定します。書式は次のとおりです。
http://[[ユーザ名:]パスワード@]ホスト名[:ポート番号]

プロキシ接続が必要な場合のみ指定してください。
詳細はネットワーク管理者に確認ください。
--disable_ssl
 _cert_validation

なし

https通信時でも、サーバ証明書の検証を実行しません。
省略すると、https通信時にサーバ証明書の検証を実行し、CA証明書として、s2master.exeと同じディレクトリにあるcacert.txtを参照します。

ファイル名

ファイル名

不可

読み込みファイル名。
ダウンロードモード時は、出力ファイル名となります。

コマンド戻り値

 マスタメンテナンスツールの実行結果は、戻り値で判定できます。コマンドプロンプトからツールを実行した場合、戻り値は環境変数 ERRORLEVEL に設定されます。

戻り値

説明

0

正常終了。
警告(W)がある場合も含みます。

1

エラーが1件以上発生し、処理が中断された場合。
テストモードの場合は、データファイルのエラーは含まれません。

グループ情報のアップロード

追加、編集、削除、削除済みグループの復活が可能です。下位のユーザやグループが残っているグループは削除できません。

更新時に、IDに削除済みグループのIDを指定すると、削除の取り消しをした上での更新となります。

  • グループ情報のダウンロード例

DownloadData.csvにグループ情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r group

-m down

DownloadData.csv

  • グループ情報の編集とアップロード例

UploadData.csvで編集しアップロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r group

-m up

UploadData.csv

グループ情報のCSVフォーマット

列番号

項目名

追加/編集時の省略

範囲(最大値)

説明

1

TargetFlag
ターゲットフラグ

不可

整数

0または1または2

追加/編集:1、削除:2、無視:0
処理内容を判定するフラグ。

2

ID
グループID
追加:可
編集:不可

文字列

36byte
半角文字列
グループを識別するID。
追加時に省略すると自動採番されます。
削除済みグループを含めて、システム内で一意である必要があります。
削除済みグループのIDを指定すると、復活(削除の取り消し)をした上での更新になります。

3

Code
グループコード

不可

文字列

半角文字列
200byte
削除されていないグループの範囲で一意である必要があります。

4

Name
グループ名

不可

文字列

100文字

5

KanaName
ふりがな

文字列

100文字

6

ShortName
略称

文字列

100文字

7

ParentGroupCode
親グループコード

文字列

半角文字列
200byte
親になるグループのグループコード。
追加・編集時に指定するとそのグループに移動します。
省略すると第一階層になります。

8

ViewOrder
表示順

整数

9桁

親グループ内での表示順番になります。
詳細は画面上の表示順を参照してください。

9

カスタム属性

カスタム属性を参照してください。

10

Deleted
削除済みグループ

不可

整数

0または1

削除済みでない:0、削除済み:1
削除済みグループを識別するフラグ。
ダウンロード時にコマンドライン引数-iを指定すると、出力されます。

ユーザ情報のアップロード

追加、編集、削除、削除済みユーザの復活が可能です。

更新時に、IDに削除済みユーザのIDを指定すると、削除の取り消しをした上での更新となります。

ログインIDの変更はできません。

パスワードの更新が可能なのは、マスタメンテナンスツールを特権ユーザで実行する場合のみです。

  • ユーザ情報のダウンロード例

DownloadData.csvにユーザ情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r user

-m down

DownloadData.csv

  • ユーザ情報の編集とアップロード例

UploadData.csvで編集しアップロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r user

-m up

UploadData.csv

ユーザ情報のCSVフォーマット

列番号

項目名

追加/編集時の省略

範囲(最大値)

説明

1

TargetFlag
ターゲットフラグ

不可

整数

0または1または2または3
追加/編集(パスワード無視):1、削除:2、無視:0、追加/編集(パスワード更新):3
処理内容を判定するフラグ。
ただし、3を指定してパスワードの更新が可能なのは、マスタメンテナンスツールを特権ユーザで実行する場合のみです。

2

ID
ユーザID
追加:可
編集:不可

文字列

36byte

ユーザを識別するID。
追加時に省略すると自動採番されます。
削除済みユーザを含めて、システム内で一意である必要があります。
削除済みユーザのIDを指定すると、復活(削除の取り消し)をした上での更新になります。

3

LoginID
ログインID
追加:不可
編集:無視

文字列

半角文字列
50byte
ログイン認証に使用するID。
一意である必要があります。編集時に変更はできません。

4

Password
パスワード
追加:不可
ターゲットフラグが1で編集:無視
ターゲットフラグが3で編集:不可

文字列

半角文字列
8byte以上
50byte以下
ダウンロード時には空で出力されます。
追加時に省略するとエラーとなります。
ターゲットフラグを1にして既存ユーザを編集する場合、パスワード変更はされません
(指定しても無視されます)。
ターゲットフラグを3にして既存ユーザを編集する場合、パスワードを変更することができます。

5

GroupCode
親グループコード

不可

文字列

半角文字列
200byte
親になるグループコード。
編集時に異なるグループコードを指定した場合、指定されたグループに移動します。

6

Name
ユーザ名

不可

文字列

100文字

7

KanaName
ふりがな

文字列

100文字

8

ShortName
略称

文字列

100文字

9

MailAddress
メールアドレス

文字列

半角文字列
256文字

10

StandardCapacity
標準能力

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは8。
範囲チェックを行います。
(0~999.99)

11

CapacityPattern1
能力パターン1

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは0。
範囲チェックを行います。
(-999.99~999.99)

12

CapacityPattern2
能力パターン2

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは0。
範囲チェックを行います。
(-999.99~999.99)

13

CapacityPattern3
能力パターン3

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは0。
範囲チェックを行います。
(-999.99~999.99)

14

RoleID
システム役割

不可

文字列

36桁

登録されているシステム役割のIDを指定します。
標準で提供されているシステム役割のIDはSuperUser、SystemManager、PowerUser、OrdinaryUserです。
独自に作成した役割を指定する場合は、作成時に指定したIDあるいは、システムで自動採番されたIDを指定します。
画面で役割を作成した場合も、IDは自動採番になります。
自動採番されたIDは一度ダウンロードして値を確認してください。
詳細については「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください。

15

CalendarID

不可

文字列

36桁

リソースカレンダのベースとするシステムカレンダのIDを指定します。
詳細については「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください。

16

ShiftPatterns

文字列

半角文字列
4000byte
リソースカレンダの平日の既定シフトパターンを指定します。
適用開始日(YYYYMMDD)とシフトパターンID(「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください)をコロン区切りでつなげます。
複数指定する場合は、縦棒区切りでつなげます。
例)20000101:A0002_01|20150401:A0002_02|…

17

カスタム属性

カスタム属性を参照してください。

18

Deleted
削除済みユーザ

不可

整数

0または1

削除済みでない:0、削除済み:1
削除済みユーザを識別するフラグ。
ダウンロード時にコマンドライン引数 -iを指定すると、出力されます。

ユーザ兼務情報のアップロード

追加、編集、削除が可能です。

  • ユーザ兼務情報のダウンロード例

DownloadData.csvにユーザ兼務情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r useralias

-m down

DownloadData.csv

  • ユーザ兼務情報の編集とアップロード例

UploadData.csvで編集しアップロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r useralias

-m up

UploadData.csv

ユーザ兼務情報のCSVフォーマット

列番号

項目名

追加/編集時の省略

範囲(最大値)

説明

1

TargetFlag
ターゲットフラグ

不可

整数

0または1または2
追加/編集:1、削除:2、無視:0
処理内容を判定するフラグ。

2

ID
兼務ID
追加:可
編集:不可

文字列

36byte

兼務を識別するID。
追加時に省略すると自動採番されます。
一意である必要があります。

3

LoginID
ログインID
追加:不可
編集:無視

文字列

半角文字列
50byte

対応するユーザのログインID。

4

GroupCode
親グループコード

不可

文字列

半角文字列
200byte
親になるグループコード。
編集時に異なるグループコードを指定した場合、指定されたグループに移動します。

リソース情報のアップロード

追加、編集、削除、削除済みリソースの復活が可能です。ローカルリソースは対象外です。

更新時に、IDに削除済みリソースのIDを指定すると、削除の取り消しをした上での更新となります。

  • グローバルリソース情報のダウンロード例

DownloadData.csvにグローバルリソース情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r resource

-m down

DownloadData.csv

  • グローバルリソース情報の編集とアップロード例

UploadData.csvで編集しアップロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r resource

-m up

UploadData.csv

グローバルリソース情報のCSVフォーマット

列番号

項目名

追加/編集時の省略

範囲(最大値)

説明

1

TargetFlag
ターゲットフラグ

不可

整数

0または1または2

追加/編集:1、削除:2、無視:0
処理内容を判定するフラグ。

2

ID
ユーザID
追加:可
編集:不可

文字列

36byte

グローバルリソースを識別するID。
追加時に省略すると自動採番されます。
削除済みリソースを含めてシステム内で一意である必要があります。
削除済みリソースのIDを指定すると、復活(削除の取り消し)をした上での更新になります。

3

Code
リソースコード

不可

文字列

半角文字列
200byte

削除されていないリソースの範囲で一意である必要があります。

4

GroupCode
親グループコード

不可

文字列

半角文字列
200byte
所属するグループコード。
編集時に異なるグループコードを指定した場合、指定されたグループに移動します。

5

Name
名前

不可

文字列

100文字

6

KanaName
ふりがな

文字列

100文字

7

ShortName
略称

文字列

100文字

8

StandardCapacity
標準能力

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは8。
範囲チェックを行います。
(0~999.99)

9

CapacityPattern1
能力パターン1

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは0。
範囲チェックを行います。
(-999.99~999.99)

10

CapacityPattern2
能力パターン2

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは0。
範囲チェックを行います。
(-999.99~999.99)

11

CapacityPattern3
能力パターン3

小数

整数部3桁
小数部2桁
デフォルトは0。
範囲チェックを行います。
(-999.99~999.99)

12

CalendarID

不可

文字列

36桁

リソースカレンダのベースとするシステムカレンダのIDを指定します。
詳細については「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください。

13

ShiftPatterns

文字列

半角文字列
4000byte
リソースカレンダの平日の既定シフトパターンを指定します。
適用開始日(YYYYMMDD)とシフトパターンID(「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください)をコロン区切りでつなげます。
複数指定する場合は、縦棒区切りでつなげます。
例)20000101:A0002_01|20150401:A0002_02|…

14

カスタム属性

カスタム属性を参照してください。

15

Deleted
削除済みユーザ

不可

整数

0または1

削除済みでない:0、削除済み:1
削除済みリソースを識別するフラグ。
ダウンロード時にコマンドライン引数-iを指定すると、出力されます。

リソース兼務情報のアップロード

追加、編集、削除が可能です。

  • リソース兼務情報のダウンロード例

DownloadData.csvにリソース兼務情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r resourcealias

-m down

DownloadData.csv

  • リソース兼務情報の編集とアップロード例

UploadData.csvで編集しアップロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r resourcealias

-m up

UploadData.csv

リソース兼務情報のCSVフォーマット

列番号

項目名

追加/編集時の省略

範囲(最大値)

説明

1

TargetFlag
ターゲットフラグ

不可

整数

0または1または2

追加/編集:1、削除:2、無視:0
処理内容を判定するフラグ。

2

ID
兼務ID
追加:可
編集:不可

文字列

36byte

兼務を識別するID。
追加時に省略すると自動採番されます。
一意である必要があります。

3

ResourceCode
リソースコード
追加:不可
編集:無視

文字列

半角文字列
200byte

対応するリソースのリソースコード。

4

GroupCode
親グループコード

不可

文字列

半角文字列
200byte
親になるグループコード。
編集時に異なるグループコードを指定した場合、指定されたグループに移動します。

役割情報のアップロード

ダウンロード時は、変更不可の役割のデータは含まれません。

役割情報は削除できません。個別に役割情報を追加・編集しない場合は特に指定する必要はありません。

  • 役割情報のダウンロード例

DownloadData.csvに役割情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r role

-m down

DownloadData.csv

  • 役割情報の編集とアップロード例

UploadData.csvで編集しアップロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r role

-m up

UploadData.csv

役割情報のCSVフォーマット

列番号

項目名

追加/編集時の省略

範囲 (最大値)

説明

1

TargetFlag
ターゲットフラグ

不可

整数

0または1

追加/編集:1、無視:0
処理内容を判定するフラグ。

2

ID
役割ID
追加:可
編集:不可

文字列

36byte

役割を識別するID。
指定する場合一意である必要があります。
ユーザ情報のCSVで役割IDを指定するので指定したほうが分かり易いです。
標準で提供されているシステム役割のIDは、SuperUser、SystemManager、PowerUser、OrdinaryUserの4種類です。
詳細については「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください。

3

RoleType
役割種別
追加:不可
編集:無視

文字列

systemまたはprojectまたはprogram

新規作成時のみ指定します。
変更はできません。
役割種別の内容については、ユーザーズマニュアルを参照してください。

4

Name
役割名称

不可

文字列

100文字

5

ViewOrder
表示順

整数

9桁

システム役割、プロジェクト役割、プログラム役割のそれぞれの画面上での表示順番になります。
ただし、プロジェクト役割とプログラム役割は、画面上一番上に表示される役割が、プロジェクトメンバやプログラムメンバ追加時の標準の役割になるので注意してください。
その他注意事項は、画面上の表示順を参照してください。

6

Privileges
権限

不可

文字列

400byte

有効な権限IDを縦棒区切りで繋げます。
Allを指定すると役割種別の全部の権限を指定したことになります。
例)CreateProject|ManageUser|…
権限IDについては、ユーザマニュアルを参照してください。

カスタム属性

カスタム属性のCSVフォーマットは、グループ・ユーザ・グローバルリソースで共通です。項目名はプロパティIDとなります。隠し属性も含まれます。

プロパティIDは U_<ユーザ定義ID>_<サフィックス> の形式です。属性の型に応じてサフィックスが決まります。

カスタム属性のCSVフォーマット

サフィックス

追加/編集時の省略

範囲(最大値)

説明

Text

文字列

400byte
(約260文字)

単一行の文字列。

Texts

文字列

4000byte
(約1300文字)

複数行の文字列。

Int

整数

-2,147,483,648
~2,147,483,647

省略すると、0になります。

Number

小数

整数部10桁
小数部10桁

省略すると、0になります。

Date

日付

19710101
~20991231

DateTime

日時

19710101000000
~20991231235959

Enum

列挙値

400byte
(約260文字)
利用可能IDリストの中の1つを指定します。
詳細については「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください。

List

リスト型

4000byte
(約1300文字)
利用可能IDリストの中の1つを指定します。
詳細については「IDリスト情報のダウンロード」を参照ください。

Color

#000000
~#FFFFFF

省略すると、#FFFFFF(白)になります。

IDリスト情報のダウンロード

各CSVデータの項目のうち、所定の値のいずれかを指定する必要がある項目に対して、利用可能な値の一覧をダウンロードします。アップロードはできません。

  • IDリスト情報のダウンロード例

DownloadData.csvにIDリスト情報を出力しダウンロードする場合

[実行例]

s2master.exe -a http://xxx.example.com/S2

-k tggBKjdAv5Oufw7+CwdDtBPuPX9z

-r idlist

-m down

DownloadData.csv

  • 以下の列構成のCSVファイルがダウンロードできます。

列番号

項目名

説明

1

ObjectType
対象オブジェクト

文字列

対象オブジェクト。
group、user、resource、roleのいずれかが出力されます。

2

Property

文字列

IDを指定する必要がある項目名が出力されます。

3

ID
利用可能ID

文字列

利用可能なIDが出力されます。

4

Name-ja
名称(日本語)

文字列

IDに対応する日本語の名称です。

5

Name-en
名称(英語)

文字列

IDに対応する英語の名称です。
多言語対応していない項目は、Name-jaと同じ値が出力されます。
  • 出力データの例

ObjectType

Property

ID

Name-ja

Name-en

user

RoleID

SuperUser

特権ユーザ

Super User

user

RoleID

SystemManager

システム管理者

System Manager

user

RoleID

PowerUser

パワーユーザ

Power User

user

RoleID

OrdinaryUser

一般ユーザ

Ordinary User

user

RoleID

xxxx-xx

役割A

役割A

user

CalendarID

DefaultCalendar

既定のカレンダ

既定のカレンダ

user

CalendarID

xxxx-xx

カレンダA

カレンダA

使用方法例

CSVデータの例

  • システム部と、その下にシステムグループを作成する

    #TargetFlag,ID,Code,Name,KanaName,ShortName,ParentGroupCode,ViewOrder
    1,groupID001,group1,システム部,システムブ,シス部,,1
    1,groupID0011,group11,システムグループ,システムカ,シス課,group1,1
    
  • システムグループの中に日立一郎、日立次郎のユーザを登録する。

    #TargetFlag,ID,LoginID,Password,GroupCode,Name,KanaName,ShortName,MailAddress,StandardCapacity,CapacityPattern1,CapacityPattern2,CapacityPattern3,RoleID,CalendarID,ShiftPatterns
    1,userID0001,USER0001,password1,group11,日立一郎,ヒタチイチロウ,日立一,user1@xx,8,0,0,0,Poweruser,DefaultCalendar,
    1,userID0002,USER0002,password2,group11,日立次郎,ヒタチジロウ,日立次,user2@xx,8,0,0,0,PowerUser,DefaultCalendar,
    
  • システム部に日立一郎のユーザ兼務を登録する。

    #TargetFlag,ID,LoginID,GroupCode
    1,userID0001alias01,USER0001,group1
    
  • システム部にグローバルリソースとしてリソース1、リソース2を登録する。

    #TargetFlag,ID,Code,GroupCode,Name,KanaName,ShortName,StandardCapacity,CapacityPattern1,CapacityPattern2,CapacityPattern3,CalendarID,ShiftPatterns
    1,resourceID1,resource1,group1,リソース1,リソース1,リソース1,8,0,0,0,DefaultCalendar,
    1,resourceID2,resource2,group1,リソース2,リソース2,リソース2,8,0,0,0,DefaultCalendar,
    
  • システムグループにリソース1のリソース兼務を登録する。

    #TargetFlag,ID,ResourceCode,GroupCode
    1,resourceID1alias01,resource1,group11
    
  • 新規のプロジェクト役割として実績更新、イナズマ線編集ができる役割として「実績イナズマ線更新」役割を追加する。

    #TargetFlag,ID,RoleType,Name,ViewOrder,Privileges
    1,role001,project,実績イナズマ線更新,EditProgressLine|ReportActual
    

システム導入時の初期セットアップ例

  1. グループ情報、ユーザ情報、ユーザ兼務情報、リソース情報、リソース兼務情報の各CSVデータファイルを準備します。全件追加とします。

  2. 最初にグループ情報について下記を実施します。

    1. ツールをテストモードで実行。ログにエラーが出ている場合は、データファイルの修正を行う。これをエラーがなくなるまで繰り返します。

    2. ツールをアップロードモードで実行。エラーが出たらデータファイルの修正を行い再実行します。

    3. 結果が意図した通りになっているか画面その他で確認します。

  3. 次にユーザ情報、ユーザ兼務情報、リソース情報、リソース兼務情報について、グループ情報と同様にa~cを実施します。

  4. 初期パスワードをユーザに展開します。

運用開始後の組織改編等での変更例

  1. サイト運用を停止(運用時間外に行うことを推奨します)。

  2. ツールをダウンロードモードで実行し、現在のマスタ(グループ、ユーザ、ユーザ兼務、リソース、リソース兼務)をCSV形式でダウンロードします。ファイルはバックアップとしてコピーを保存しておきます。

  3. 組織改編の内容(グループの移動、統合、廃止)をCSVデータに反映します。

    1. 変更がない行は削除します。(またはターゲットフラグを0にしたまま残しても良いです。)

    2. 追加・更新がある行はターゲットフラグを1にします。移動するグループは親グループコードを変更します。

    3. 削除したい行はターゲットフラグを2にします。

    4. グループの廃止(削除)は、配下のグループ、ユーザ、ユーザ兼務、リソース、リソース兼務を移動した後に実行する必要があるため、ファイルを別に分けておきます。

  4. ツールをテストモードで実行し、エラーを修正後、アップロードモードでグループの更新を行います。

  5. ツールをテストモードで実行し、エラーを修正後、アップロードモードでユーザの更新を行います。

  6. ツールをテストモードで実行し、エラーを修正後、アップロードモードでユーザ兼務の更新を行います。

  7. ツールをテストモードで実行し、エラーを修正後、アップロードモードでリソースの更新を行います。

  8. ツールをテストモードで実行し、エラーを修正後、アップロードモードでリソース兼務の更新を行います。

  9. ログおよび画面で意図した通りの結果になっていることを確認します。この時点では削除対象のグループが残っています。

  10. ツールを実行し、グループの削除を行います。

  11. ログおよび画面で意図した通りの結果になっていることを確認します。

サーバー間の移行例

  1. ツールをダウンロードモードで実行し、現在のマスタ(グループ、ユーザ、ユーザ兼務、リソース、リソース兼務、役割)をCSV形式でダウンロードします。

  2. 移行元に合わせて、移行先のカスタム属性定義を実施します。(ツールではできないので画面で実施します。)

  3. 移行元に合わせて、移行先のシステムカレンダ定義を実施します。(ツールではできないので画面で実施します。)

  4. 移行元に合わせて、移行先のシフト定義およびシフトパターン定義を実施します。(ツールではできないので画面で実施します。)

  5. データファイルのターゲットフラグをすべて1(追加・編集)にします。

  6. ユーザ・リソースが「既定のカレンダ」以外のカレンダを使用している場合は、移行元と移行先のIDリスト情報をダウンロードし、データファイルのCalendarIDに移行元の同じカレンダに対応する移行先のカレンダのIDを設定します。

  7. ツールを実行し、役割の更新をします。(プリセット以外の役割を使用している場合のみ。)

  8. ツールを実行し、グループの更新をします。

  9. ツールを実行し、ユーザの更新をします。

  10. ツールを実行し、ユーザ兼務の更新をします。

  11. ツールを実行し、リソースの更新をします。

  12. ツールを実行し、リソース兼務の更新をします。

  13. ログおよび画面で意図した通りの結果になっていることを確認します。