ロックと排他制御

SynViz S2 は複数のユーザが同時に使用するため、同じデータを別々のユーザが同時に更新するケースが発生します。

その場合、ユーザは他のユーザの変更した内容を知らないため、意図しない結果でデータを更新してしまう問題が発生します。

このような、同時更新時の問題を回避するため、SynViz S2は、ロックと排他制御のしくみを備えています。

このセクションの内容は以下の通りです。

日程計画の排他制御

日程計画とは、下記のような、特定のプロジェクトに属する情報です。おもに日程編集権限を持つユーザが変更を行います。

  • タスク

  • アクティビティ

  • マイルストーン

  • 関連線

  • リソース割当

  • チェックポイント、チェック項目

  • 注釈/図形

  • シャドウ

日程計画のロックの状態と排他制御は以下の通りです。

日程計画のロックの状態

編集操作の可否

元に戻す/やり直しの可否

ユーザの一人がロック中

- ロック中のユーザのみ編集可能
- 他のユーザは参照はできるが編集できない

ロック中のユーザが使用可能

どのユーザもロックしていない

- 複数のユーザが編集可能
- ただし、同一データを同時に編集した場合、先勝ち

使用できない

ロック/アンロックの切り替え

ロックは、ガントチャート画面のツールバーにあるボタンで、ロックとアンロック(ロックしていない状態)を切り替えできます。

image0  ロック中

image1  ロックしていない状態(他のユーザがロック中)

プロジェクトをロックすると、ロック中のユーザがツールバーに表示されます。

image2

ロック/自動ロック/ロック解除

  • あるユーザがプロジェクトをロックすると、そのユーザのみが日程計画を編集できるようになり、他のユーザは参照はできますが編集できなくなります。
  • 日程編集権限を持つユーザがガントチャート画面を開くと、(他のユーザがロック中でなければ、)そのプロジェクトは、自動的にロック中になります。この機能を自動ロックといいます。
    ※自動ロックしないようにするには、プロジェクト設定画面の「全般タブ」で「ガントチャートの自動ロック」のチェックを外してください。
  • ロック中のユーザがプロジェクトを閉じる(ホーム画面に遷移/他のプロジェクトを開く/ログアウト/ブラウザを閉じる)と、ロック解除されます。
  • ロック中のユーザがガントチャート画面を開いたまま放置してしまった場合、他のユーザが編集できない状態が続きます。
    このような場合は、ロック中のユーザがタイムアウトになるのを待つか、または強制ロック解除をしてください。
  • 強制ロック解除するには、ガントチャート画面のツールバーのロックボタンをクリックします。
    強制ロック解除には、日程編集権限が必要です。

ロックしていない場合

  • どのユーザもロックしていない場合は、日程計画は、日程編集権限を持っているユーザであれば誰でも編集が可能です(ただし、日程確定時は除きます)。
    このような状態では、まったく同一のデータでなければ同時に編集作業を続けることができます。
  • まったく同一のデータを複数のユーザが同時に操作した場合は、先に操作した内容が優先されます。
    後から操作したユーザには警告メッセージが表示されるので、最新情報を取得してください。最新情報取得後、編集を再開できます。

元に戻す/やり直し

  • 日程計画の編集操作を「元に戻す/やり直し」する機能は、ロック中のユーザしか使用できません。

  • どのユーザもロックしていない場合は、「元に戻す/やり直し」する機能は、使用できません。

実績の排他制御

実績とは、下記の情報です。おもに実績更新権限を持つユーザが変更を行います。

  • アクティビティの実績

  • マイルストーンの実績

  • チェック項目の完了

  • サマリアクティビティの進捗手入力

  • 添付ファイル

  • 見込み

実績情報は、ロックの対象外であり、常に複数のユーザが編集可能です。

同一のデータに、異なるユーザが更新をした場合、後勝ちとなり、最後に行った操作が有効になります (特に警告メッセージは表示されません)。

そのほかのプロジェクト情報の排他制御

そのほかのプロジェクト情報とは、下記の情報です。

  • プロジェクト基本情報

  • プロジェクト設定

  • プロジェクトメンバ

  • プロジェクトリソース

  • チーム

  • イナズマ線、進捗ポイント

  • パターン

  • 懸案

そのほかのプロジェクト情報は、先勝ちとなり、先に行った操作が有効になります。

警告メッセージが表示された場合は、最新情報を取得してください。最新情報取得後、必要に応じてもう一度同じ操作を行ってください。